身体を前屈みにし、浴槽を掃除中に腰を痛めたケースです。
腰を動かす時、状態によっては周辺の関節や筋肉だけではなく、胸椎の椎間関節や肋椎関節、胸肋関節等も連係して動きます。
浴槽掃除ともなれば腕も使うので、尚更これらの関節周りの筋肉も同時に使う事になります。
※肋椎関節には二種類ありますが、ここではまとめて”肋椎関節”とします。
単純にギックリ腰と言っても、痛めた時の動作によってはこのような広範囲の筋肉のどれかが起因して腰に負担を掛け、痛みを出すことも考えられます。
これは正にそのケースで、日頃より肩こりがあり肩甲骨周辺の筋肉が緊張し上手く使えなくなっている状態で動作した為、腰部への負担が大きくなりギックリ腰となったケースです。
骨盤周辺の筋肉や仙腸関節を緩めて身体を動きやすくした後、前鋸筋や、胸肋関節と関係の深い大胸筋を緩め、それから肋椎関節、胸肋関節を緩めることで腰部の痛みは改善しました。
経過を診るため、三日後にもう一度施術を受けて頂き、まだ少し腰部に引っ掛かるような違和感は残っていましたがこの時の施術で改善し、その後今回由来の痛みは続いていないようです。